最近人気のポータブル電源、どうやって使うの?普段使いから災害時まで紹介
防災グッズを見直す機会になる9月。最近ポータブル電源が売れているようです。しかし、いざ災害になったらどうやって使うの?と気になることがちらほら。そこで、ポータブル電源について調べてみました。
ポータブル電源ってなに?
そもそもポータブル電源とは何でしょう?
ポータブル電源とは、ひと言でいえば「蓄電池」。モバイルバッテリーを大容量にしあものです。1回充電しておけば、ポータブル電源の容量がなくなるまで電化製品が使用できます。
例えば・・・スマホの充電・扇風機・掃除機など、コンセントやUSBを接続してまとめて使用可能です。
ポータブル電源ってどんなときに使うの?
ポータブル電源は、主に3つの使い道があります。
- キャンプで
- 日常で
- 災害で
それぞれ見てみましょう。
キャンプで
近くに電源がないケースもあるキャンプ場は、ポータブル電源が活躍する場所です。
- 炊飯器で炊き込みご飯
- 冬のこたつキャンプ
- 夏キャンの扇風機
- ミニ冷蔵庫で冷えたビール
キャンプにポータブル電源を持ち込むと、一度に多くの電源が使えるため便利です。火起こしをせず、こたつでのんびりしたキャンプ、一度味わてみてはいかがでしょうか。
日常で
自宅には電源コンセントがあるため、一見使わなそうなポータブル電源。ですが、日常的に使い道があります。
- 庭の芝刈り機
- 高圧洗浄機で外の窓掃除
- 1人スペースを作ってテレワーク
近年、急速に普及したテレワーク。「1人になる場所がない」とお悩みの方はいませんか?そのような方におすすめしたいのがポータブル電源。
ポータブル電源・パソコン・スマホを持ってパーテーションで区切れば、簡単に集中できる場所が作れます。
災害で
電力を使うのが当たり前の現代で、災害時の停電は致命的です。洗濯機・冷蔵庫・エアコンなど、さまざまな家電が電力で動いています。
そこで、ポータブル電源を1つ持っておくと、最低限の電力がまかなえるので便利です。
ポータブル電源1つでどれくらいの家電が使えるの?
あらゆる場面で使えるポータブル電源。1つ持っていたらどれくらいの家電が使えるのでしょうか?目安を知っておくことで、希望の電源サイズも見えてきます。
今回は、Jackery ポータブル電源 1500を例に想定してみました。
まず、ポータブル電源のサイズで確認しておいた方がよい部分があります。それは、下の2つです。
- 容量
- 定格出力
容量
満充電の状態からどのくらい電力が使えるか?という意味です。多くの商品は、残量をパーセント表示していますが、全体使用量の目安になります。
この「容量」は、スマートフォンで使うモバイルバッテリーと表示が違ういます。その場合は、下の計算式に当てはめるとイメージしやすいです。青枠の数字を入れ替えてみると、計算できます。
1534.68Wh ÷ 3.6 × 100 = 426,300mAh
※Jackery ポータブル電源 1500の場合は、出力が3.6Vで掲載しています。
他メーカーの場合は3.7Vの場合もあるようです。
定格出力
安定して出力できる電力の量を指します。1800Wの場合「容量が残っている限り、1800W出力し続けられる」という意味です。
この表示がときどき「1800Wh」と「h」がついていることがあります。その場合は「1800Wを1時間出力し続けられる」という意味です。
扇風機などを使う場合は、長く出力し続けてほしいですよね。そこで、この表記を気にしておくとよいでしょう。
ポータブル電源の使用量目安
ポータブル電源を使用するときは、家電の電力消費量と容量の計算について把握すると、より効果的に家電が使えます。
【計算式】
家電の消費電力目安(W) + 家電②の消費電力目安(W) =トータル消費電力(W)
例えば、掃除機と洗濯機を一緒に使いたい場合、式は以下です。
掃除機:1000W + 洗濯機:400W = 1400W
この結果を定格出量と比較し、下回っていたら両方一緒に使えます。
Jackery ポータブル電源 1500 の定格出量:1800W > 1400W ⇒ 一緒に使える!
家電の消費電力目安は以下です。
家電別消費電力の目安
出典:クール・ネット東京 :東京都地球温暖化防止活動推進センター | 「家庭の省エネハンドブック2022」
実際に何を何時間使えるの?
ポータブル電源を購入する際は、電源容量を確認したり、出力の意味を理解しないといけないの?と思う方もいるでしょう。そこで、実際に使う家電の目安をJackery ポータブル電源 1500 の定格出力を使ってご紹介します。
キャンプに使う家電の目安
Jackery ポータブル電源 1500 の定格出力は1800Wなので、電気カーペットより消費電力の高い家電は要注意です。
災害時に使う家電の目安
災害時は、2点を考えて家電を使いましょう。
- 電力復旧までの期間を5日間と想定
- 必須家電を中心に計算
【必須家電とは?】
冷蔵庫:300W
LED電球:8W
他の家電は、一時的に利用するもののため、同時に使わないよう配慮すれば、停電中も普段に近い形で家電が使えます。
また、容量がなくなることを考えて『Jackeryのポータブル電源』は、別売りのソーラーパネルをつけられます。
ソーラーパネルを使って少しずつポータブル電源を充電しておくと、より安定して長く使えます。
まとめ
キャンプブームと災害への意識から、ポータブル電源が注目されています。
ですが、消費電力が定格出力を上回るとせっかく買ったポータブル電源が使えません。
そこで消費電力の多い家電・常に使う家電を中心に、消費電力を計算しましょう。
消費電力さえ分かれば、災害備蓄だけでなく、さまざまな使い方ができるので、ぜひ一家に一台揃えておきましょう。