震災の日|あれから12年~子どもたちにどう伝える?
明日は3月11日。東日本大震災があった日です。2011年3月11日午後2時46分ごろに東北地方宮城県三陸沖で地震が発生しました。多くの命を失い、東日本全土が混乱に陥った日です。あれから12年。近頃気になっていることがあります。
- 今の子どもたちに震災はどう伝わっているの?
- そして、今からできることはあるの?
気になったので調べてみました。ご家庭で話しをする機会があるかもしれません。もしよかったら参考にしてみてください。
今の子どもたちに震災はどう伝わっているの?
今の子どもたちに「東日本大震災って知ってる?」と聞くと、ほとんどの子どもが「教科書のなかの話」になっています。実際に、震災の記憶が風化していると感じているのは8割にものぼるそうです。
ですが、日本は地震大国。いつ大きな地震が起きるかわかりません。地震が起きたときに何をすればよい?避難訓練をより身近に感じるために、子どもたちにも東日本大震災について伝えておいた方がよいでしょう。
子どもたちには何を伝えるの?
東日本大震災について子どもたちに伝えると言っても、「何を」「どこまで」伝えればよいのか迷うのではないでしょうか?子どもへ伝えたいことは以下の3つです。
東日本大震災って何?
最初に、東日本大震災を知らない世代へ向けて、何が起きたのか知らせる必要があるでしょう。そこで、便利なサイトを見つけました!
出典:東北地方整備局ホームページ (https://www.thr.mlit.go.jp/shinsaidensho/kids.html)
上記のページは、国土交通省東北地方整備局企画部内にある「震災伝承ネットワーク協議会事務局」が製作した、今の子どもたちへ向けて、東日本大震災を解説したサイトです。
最も最初に伝えたい「東日本大震災って何?」という疑問から、「震災を過去にしないための取り組み」まで、東日本大震災について「発生事象」「町の様子」など、当時の様子を写真・図を取り入れて分かりやすく解説しています。
1ページあたり5分程度の内容ながら、詳細なデータを取り入れているので、「幼稚園生にはお話しと写真で」「小学生は詳細なデータを自分で読む」など、年代に合わせて使い方を変えられるのも便利です。
12年間の出来事(復興の様子・復興の進捗)
復興の状況はなかなか耳に入ってきません。毎年、この時期になるとテレビやネットで見るけど・・・という状況ではないでしょうか?復興の状況を知るには、「復興庁」のサイトがおすすめです。
出典:復興庁ホームページ(https://www.reconstruction.go.jp/10year/index.html#now)
地震が発生する前・後・現在の様子が写真で比較出来たり、東北の魅力・震災から学ぶ教訓など、美しい写真で分かりやすく説明しています。
もし大きな地震が起きたらどうする?
最後に、今大きな地震が起きたらどうするか?です。地震から身を守るすべを考えておきましょう。各学校での避難訓練はもちろん、シチュエーション別に考えておくのがおすすめです。
- 自宅
- 学校
- 習い事の最中
- 友達と公園で遊んでいるとき
など、子どもの日常に合わせて一緒に行動を約束ごとを決めておくだけで大きく違うでしょう。地震が発生したときにいる場所別の行動法を掲載したおすすめサイトがあります。
出典:首相官邸(https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/jishin.html)
首相官邸のホームページでは、場所別にどう行動すべきか?を短く箇条書きで書いています。簡潔で分かりやすいので、メモして持っておくといざというとき慌てなくて済むでしょう。
そして、今からできることはあるの?
「いまからできること」と言っても、幅広く、具体的に何をすればよいのかイメージしにくいですよね。そこで、主に2点にクローズアップしてみました。
東日本大震災の復興支援
東日本大震災から12年。今からできる復興支援はあるでしょうか?とても簡単な復興支援は「食」「観光」です。本来、東北地方は自然豊かでおいしいものがたくさんある地域です。食べて、観光して、東北の魅力を周りに伝えることが復興と言えるでしょう。
そこで、地域の特産・工芸品を集めたサイトをご紹介します。
東北地方の特産物が集まっているので、お気に入りの特産物が見つかるかもしれません。また、ふるさと納税などもおすすめです。
ふるさと納税は、所得限度額に応じて納税すると、返礼品が受け取れる制度です。東北の美味しいグルメをお取り寄せする感覚で利用してみると、新しい発見ができて楽しみが増えます。また、納税することで、地域活性化にも貢献。地域も自分もお得感があるシステムです。
地震対策
今からできる地震対策は主に2つです。
- 地震が発生したときのおやくそく
- 避難グッズの準備
「地震が発生したときのおやくそく」は、家族全員で取り決めておくとよいでしょう。決めることは主に2点です。
- 別々のときの集合場所
- 連絡手段
家族が大きくなれば、別行動をすることが多いでしょう。そこで、地震発生直後に利用する掲示板・連絡手段などを決めておくと、安否確認ができます。また、連絡手段は、2つ以上決めておくと、不通が多いときに効果的でしょう。
別々のときの集合場所は、地域の小中学校・公民館など、避難場所を指します。
地震直後の行動については「もし大きな地震が起きたらどうする?」で詳しく説明しています。
避難グッズの準備
避難グッズの入れ替え・準備は、多くの人が9月1日「防災の日」に行うかもしれません。ですが、子どもがいる家庭では、半年ごとに子どものグッズを見直すことをおすすめします。
サイズアップするおむつ、着替え、食事など、子どもが普段から使い慣れていないものを入れておくのは不安でしょう。そこで、おすすめなのがローリングストック。
「ローリングストック」とは、複数の備えを置いておき、賞味期限の古いものから食べていく方法です。洋服・おむつも同じ考えで、使った服を備蓄に入れておくと日常と違う景色で不安になる可能性が少し減るでしょう。
また、少し大きくなった子どもには、自分の防災グッズを集めてみてはいかがでしょうか?
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自分専用の防災グッズがあれば、避難への意識が付くとともに、地震の不安も少し解消できるでしょう。
まとめ
東日本大震災の日、管理人は千葉県浦安市にいました。ビルにいたので、水に困ることはなかったものの、建物の周辺は泥水のようなものがひざ下位まで来て、とても怖かったのを今でも忘れません。後から「液状化」というワードを知ったほどです。
友人には夜通し歩いて自宅へ帰った人や、事故にあってしまった人もいます。あのときの景色を風化させることなく、未来につなげていけるよう、子どもたちに伝えていけたらいいですね。